浴衣はお祭りや旅行先で着るタイミングがあり、解説動画などもあるため着物よりも挑戦しやすいです。
しかし、いざ着ようとすると
そもそも襟合わせはどっちが前かわからない…と悩んでしまいますよね。
この記事では、
- 浴衣の襟あわせは左右どっちが前
- 左側が上なのに右前と言う理由
- 浴衣は右前!3つの簡単な覚え方
- 右前・左前の違いを解説
- SNSに上げる際の注意点
についてご紹介します。
適切な襟合わせで浴衣を素敵に着こなしたいという方は、ぜひ参考にしてください!
浴衣の襟合わせ左右どっちが前?右手が入るならOK

浴衣の襟合わせは、左右どっちが前かを覚えるのは難しいです。
ここでは、浴衣の襟合わせを簡単に覚えられる方法をご紹介します。
浴衣の襟合わせは右手が入る方
浴衣の襟合わせは、自分の右手が入ればOKと覚えると良いです。

自分の右手が襟元に入ると、正しい襟合わせをしていると言うことになります。
【着付ける順番】一番最初は右側が先・左側が後
右手が入ればOKという覚え方をご紹介しました。
しかし、浴衣は最初は足元から着付けるため、はじめに何をしたらいいのか、わからなくなりますよね。
浴衣を着る時、腰紐をするまでの手順をご紹介します。
1.右手に持っている浴衣を腰に巻きつける↓

2.左手に持っている浴衣を腰に巻きつける↓

3.腰紐を結ぶ↓

腰紐を結んだら、胸紐をして、帯を締めて完成です!
浴衣の右前とは?左側が上なのに右前と言う理由

浴衣を含めた着物の襟合わせは、右前と決まっています。
右前とは、着付けをする時に右手に持っている着物を先に巻きつけることを言います。↓

また、相手から見た時に着物の右側が一番前になっている状態でもあります。
(自分から見ると左側の浴衣が上になっている)

自分からみると浴衣の左側が上になるのに、なぜ右前と言うのかは、着付ける時に先に右側の浴衣を自分に巻きつけるため、右前と言います。
浴衣は右前!3つの簡単な覚え方

浴衣の「右前とはどのような状態か」覚え方を3つご紹介します。
一度覚えれば、次に浴衣を着るときも迷わずに着られるように、わかりやすい覚え方をご紹介します。
1.着付けた時に右手が入る↓

2.着付ける時は先に、右手に持っている浴衣を自分の体に巻きつける↓

3.着付け後、相手が自分のことを見た時に、右側が上になっている↓

「右前」や「左前」と言葉だけで覚えようとすると混乱しがちですが、自分の体を使って実際に確認するとわかりやすくなります。
【男女共通】浴衣も着物も同じ!右前・左前の違いを解説

浴衣の襟の合わせ方、「右前」と「左前」は何が違うのか?その違いをわかりやすくご紹介します。
【浴衣の襟合わせ】右前は男女共通
浴衣の襟合わせは、性別に関係なく男女ともに右前が正しいとされています。
もちろん子供も大人も関係ありません。
ちなみに襟合わせが右前なのは浴衣だけではなく、全ての着物に共通です。
成人式の振袖、卒業式の袴、結婚式の留袖・色無地・訪問着・付け下げ、普段着の小紋など。
左前は亡くなった人が死装束を着る時にする
亡くなった方が着る死装束は、左前です。
日本では亡くなった時、日常の生活と逆のことをする「逆さごと」という風習があります。
左前は故人に死装束を着せるときの襟の合わせ方であるため、日常で着る際には避けるのがマナーとされています。
襟の合わせ方にはマナーがありますので、ふさわしい着こなしを心がけましょう。
SNSに載せる時の注意点!インカメラで撮影すると左右逆になってしまう

インカメラ(自撮り)で撮影すると、画像が左右反転してしまい、襟合わせが間違って見えることがあります。
そのままSNSに載せてしまうと、以下のようなトラブルが起きる可能性があります。
- マナー違反と指摘される可能性がある
- 「着付けのマナーを知らない」「縁起を気にしない人」という印象を持たれてしまう
- 和装文化に親しんでいる方の中には、不快に感じる人もいるかもしれない
そのためインカメラで撮影するときは、襟合わせが左前にならないように
- 撮影後に写真を左右反転してから投稿する
- ミラー反転しないカメラアプリを使う
などの対策をしましょう。
まとめ
浴衣の襟合わせは、どっちが前なのか覚えるのは難しいです。
しかし、以下の方法は簡単で覚えやすいですよ。
- 着付けた時に右手が入る
- 着付ける時、右を先に内側(自分の体側)に入る
- 相手が自分のことを見た時に、右側が上になっている
浴衣の襟合わせは、右前と言うのに自分からみると左側が前にきます。
理由は、着付ける時に先に右側を自分に巻きつけるため、右前と言うためです。
襟合わせは混乱しがちになりますが、一度覚えれば適切な襟合わせで浴衣を素敵に着こなせますよ。
正しい着方を身につけて、日本の伝統文化をより深く楽しんでみてください。