袴姿をより美しく見せるために欠かせないのが「襟元(えりもと)」のコーディネートです。
袴の襟元は、半衿(はんえり)や伊達襟(だてえり)の色や組み合わせ方によって、印象が大きく変わります。
華やかにも落ち着いた雰囲気にも演出できるため、卒業式の装いにこだわりたい方にとって襟元の選び方は、重要なポイントです。
この記事では、袴の襟元についてわかりやすく解説します。
- 袴の襟元の名前
- 袴の襟元コーデを格上げ!半衿と伊達襟のおしゃれな組み合わせ例
- 雰囲気別おすすめ伊達襟8選
- 袴の襟元コーディネート2つのコツ
「自分らしさを表現したい」
「他の人と差をつけたい」
このように思っている方は、ぜひこの記事を参考にして、特別な一日のコーディネートを完成させてください!
袴の襟元の名前

袴の襟元に使われる代表的なものは「半衿(はんえり)」と「伊達襟(だてえり)」です。
袴を着るときに目立つ襟元は、顔まわりに近い箇所であるため、全体の印象を左右する重要なポイントとなります。
半衿

半衿(はんえり)は、長襦袢(ながじゅばん)の襟に縫い付けて使う薄めの布です。
白の半衿は定番で、上品かつすっきりとした印象を与えます。
最近では、刺繍入りの半衿も人気で、おしゃれ感や華やかさをプラスしたい方におすすめです。
▼半衿については、こちらの記事をcheck!

袴をレンタルする場合は、半衿は長襦袢に最初から縫い付けられているものがセットになっていることが多いです。
そのため、半衿を自分で用意する必要はありません。
しかし、以下のような場合は自分で用意しましょう。
- 刺繍の半衿をつけたい場合
- 長襦袢がレンタルに含まれていない場合
長襦袢がレンタルのセットに含まれていない場合は、長襦袢に半衿をつけて用意しましょう。
伊達襟

伊達襟(だてえり)は、着物の襟と半衿の間に重ねて使う、半衿よりも厚みのある布です。
重ね衿(かさねえり)とも呼ばれ、差し色としてコーディネートを引き締める役割があります。
伊達襟は使わなくても良いものですが、取り入れるだけで一気に華やかさが増すのが特徴です。
伊達襟は1枚で使われることが多いですが、2枚重ねてより華やかさを出す使い方をしても良いです。
また、1枚でありながら、2枚重ねているように見えるデザインの伊達襟もあります。
2枚を重ねるよりも綺麗に着付けられるため、華やかにしたい方は、はじめから2枚重ねているように見えるデザインを選ぶことがおすすめです。
袴の襟元コーデを格上げ!半衿と伊達襟のおしゃれな組み合わせ例

半衿と伊達襟はそれぞれ役割が異なるため、組み合わせて使うことでより完成度の高い袴コーディネートが楽しめます。
たとえば、以下のような組み合わせを参考にしてください。
- すっきりした印象:白の半衿+差し色になる伊達襟
- 華やか:刺繍入り半衿+2枚重ねの伊達襟
- 上品:刺繍入り半衿+パール付きの伊達襟
- ガーリー:刺繍入り半衿+フリル付きやリボン付きの伊達襟
- モード:刺繍入り半衿+ラインストーンが付いた伊達襟
- レトロ:シックな色合いの半衿 +派手な柄の伊達襟
- エレガント:刺繍入り半衿+レースの半襟
- 大人っぽく:落ち着いた色味の半衿+着物と同系色の伊達襟
いろいろなコーディネートを見比べて、自分らしさや理想の雰囲気に合うものを選びましょう。
袴×襟元の雰囲気別おすすめ伊達襟8選【レース・リボン・パール・フリル】

袴の襟元コーディネートには、伊達襟が欠かせません。
取り入れ方次第で全体の印象が大きく変わり、シンプルな着こなしを華やかに格上げすることもできます。
ママ振りを今風にアレンジしたい方や、自分らしい袴スタイルを楽しみたい方は、伊達襟選びの参考にしてください。
はっきりした色合いの伊達襟【すっきりした印象】
単色の伊達襟で、光沢のある生地です。
カラーバリエーションが豊富なため、袴のコーディネートをより幅広く楽しめます。
2枚重ねに見える伊達襟【華やか】
1つなのに、2枚重ねているように見える便利な伊達襟です。
1つの伊達襟で4パターンの使い道があり、同じ伊達襟でも印象の違うコーディネートを楽しめます。
パール付きの伊達襟【上品】
上品なパール付きの伊達襟です。
人気のくすみカラーもあり、シンプルなコーディネートでも、華やかな印象になります。
フリルの伊達襟【ガーリー】
フリル付きの伊達襟です。
カラーバリエーションがあるため、ガーリーにも、クールにも着こなせます。
顔まわりにフリルがあることで、厚みのあるコーディネートに。
また、こちらの伊達襟は、合わせ方を変えるとフリルなしでも使用できます。
リボン付きの伊達襟【ガーリー】
フリル+リボンがついた伊達襟です。
ブラックのリボンがアクセントになります。
他人とは一味違う袴のコーディネートに。
ラインストーン付きの伊達襟【モード】
ラインストーンが付いている伊達襟です。
大粒のラインストーンは、存在感抜群!
小さめラインストーンなら、繊細で上品な印象に。
派手柄の伊達襟【レトロ】
ちりめん素材の、総和柄の伊達襟です。
鮮やかな色合いで、シンプルなコーディネートのアクセントにも◎
とくに、レトロな雰囲気にぴったりです。
レースの伊達襟【エレガント】
レースにパールが付いた繊細なデザインの伊達襟です。
1つの伊達襟で、5パターンのアレンジを楽しめます。
袴の襟元コーディネート2つのコツ

袴姿をより美しく見せるためには、襟元のコーディネートが大切です。
ここでは初心者でも取り入れやすい2つのポイントをご紹介します。
着物と同系色を選ぶ

半衿や伊達襟を着物と同じ系統の色でまとめると、全体に統一感が生まれます。
たとえば、赤色の着物なら、白の半衿、ピンクの伊達襟を組み合わせることで、グラデーションが生まれます。
色の濃淡を意識して配置すると、奥行きが感じられる上品なコーディネートに。
全体の色をそろえることを意識するだけで、初心者でも失敗しにくくなります。
小物とのバランスを取る:色を合わせる

小物と襟元の色を合わせると、コーディネート全体にまとまりが出ます。
小物とは、帯・草履・バッグ・髪飾りなど身につけるアイテムのことです。
とくに髪飾りや帯は視線が集まりやすいので、その色を半衿や伊達襟に取り入れると、統一感が出てワンランク上の着こなしに。
たとえば、帯にゴールドが入っている場合、伊達襟にもゴールドを取り入れると華やかさがアップ。
逆に、落ち着いた雰囲気にしたい場合は、小物と襟元をグリーンやブラウンなど控えめな色合いで合わせると統一感が出ます。
まとめ
袴の襟元は、全体の印象を決める大切な部分です。
自分のなりたいイメージや着物・袴とのバランスを考えて選ぶことで、ワンランク上の袴コーディネートが完成します。
襟元のコーディネートは、難しく感じますが、以下の2つのポイントを意識すると、初心者でも統一感のあるコーディネートができます。
- 着物と襟元は、同系色でまとめてグラデーションを作る
- 小物と襟元の色をリンクさせてバランスを取る
袴の襟元を工夫することで、自分らしさを表現しつつ、より美しい着こなしを楽しめます。
特別な一日を、あなたらしいコーディネートで楽しんでください!