七五三で神社やお寺に参拝するときは、
①子どもはもちろん
②付き添う家族も
その場にふさわしい格好をすることがマナーです。
多くの方は、子どもの服装はどうしたらいいかイマイチはっきりわからず・・・
さらに、両親もどんな服装をしていいか、ハッキリとわからないことが多いでしょう。
・七五三に来ていく服装がわからない
・こんな服装ってあり?なし?
・喪服でもOK?
・子どもはこんな服装でいいかな?
・子どもの服装で気を付けることって何?
・両親の服装はどんなことに注意したらいい?
この記事では、
・七五三をする女の子・男の子の服装について
・両親の服装について
・祖父母の服装について
・親戚の服装について
を「洋装・和装」別に、ポイントと合わせてご紹介します。
服装についてを詳しく知ると、マナーを守った格好でお祝いできますよ。
七五三は日本の伝統的な行事ですが、伝統に囚われすぎず子どもの性格や成長に合わせて、服装を選びましょう♪( ´θ`)
そもそも七五三をお祝いするのはなぜか

七五三とは、子どもの長寿と幸福を祈願する行事です。
昔は死亡率が高かったため、成長の節目で祝福をしていました。
現代では医療が発達し、昔よりも子供の死亡率は減りましたが、子どもを思う親心は今でも変わらず、その行事が受け継がれています。
年齢別には
- 3歳は「髪置(かみおき)」と言われる儀式→3歳の女の子・男の子が、これまで剃っていた髪を伸ばし始めるのをお祝いすること
- 5歳は「袴着(はかまぎ)」と言われる儀式→5歳の男の子が初めて袴を着ることをお祝いすること
- 7歳は「帯解(おびとき)」と言われる儀式→7歳の女の子が大人と同じように着物の帯結びをするお祝いすること
があります。
このように七五三は子どもの成長を祝う行事ですが「必ずしなければいけない!」というわけではありません。
あえて「しない」という選択をする家庭もあります。
まずはやるか、やらないかを家族間で話してみましょう。
ついつい気合が入りがちになってしまいますが・・・あくまでもお祝いです。
親子共々、無理のない程度に頑張りましょう・:*+.\(( °ω° ))/.:+
【洋装・和装】七五三の女の子の服装について
女の子が七五三をするタイミングは、一般的には3歳と7歳にお祝いすることが多いです。
しかし、最近では年齢にこだわらずお祝いをする家庭が多く、女の子が5歳で七五三をすることも珍しくありません。
(七五三は子供の成長を祝うものなので、どの年齢でお祝いしても問題なしですよ(*゚∀゚*))
その子の性格や成長にあった選択をしてくださいね♪( ´θ`)ノ
【洋装】女の子の服装→ワンピース・セットアップなど

洋服を着る場合は、フォーマル感のあるワンピースやセットアップが定番です。
神社やお寺に参拝する場合は、和装はもちろん良いですが、洋装でもOKです。
神社やお寺への参拝を洋装で行く場合、スカートの長さは、膝丈や膝下丈がおすすめ。
動きやすく、雰囲気を壊しません。
上は、ボレロやカーディガンなど羽織るものがあると、防寒対策ができて安心ですよ。
11月は、地域によってはかなり冷え込みますので、必ず暖かい格好をしましょう!
(暑ければ脱がせればいいので、念のために多めの用意を!)
洋服のメリットとしては、
・洋装は普段の格好に近いため和装に比べて動きやすい
・体温調節がしやすいので子どもの負担が減る
ことです。
【和装】女の子の服装→着物×被布・着物×帯

和装の場合は2つのパターンがあります。
・着物×被布・・・着物を着て上から被布を着る(帯は兵児帯)
・着物×帯・・・着物に帯を締める
のどちらかです。
年齢別にすると一般的には
・3歳のときは「着物×被布」
・5歳では「着物×被布」or「着物×帯」
・7歳では「着物×帯」
の組み合わせが多いです。
〜3歳は「着物×被布」がおすすめ〜
魔の3歳児と言われる3歳は、主張が強くなったり、チョロチョロ走り回ったり大変な時期。
そのため年齢に関係ない「着物×被布」がおすすめです。
帯に比べるとお腹周りが苦しくなりにくい上に、着崩れもしにくいため、子どもへの負担が減ります。
被布は丸みがあって可愛らしい印象になります。
被布を着た時はぜひ、幼さの残る和服姿を楽しんでください(*´꒳`*)
〜5歳は「着物×帯」のパターンが多い〜
女の子が5歳の時に七五三をする場合は「着物×帯」の組み合わせのパターンが多いよう。
ただ、必ず「着物×帯」じゃなければいけないという決まりはなく、5歳の七五三の時に、帯ではなく被布を着るのでもOKです!
被布を着る場合は、柔らかい帯(兵児帯)なので着付けが簡単ですし、子どももラクですよ!
子どもの成長や性格に合わせて〝帯なのか被布〟にするかを決めると良いでしょう。
〜7歳は「着物×帯」がおすすめ〜
7歳の儀式は、7歳の女の子が大人と同じように着物の帯結びをすることから「着物×帯」の組み合わせがおすすめです。
女の子が和装にするメリットとしては
・より七五三らしさを感じることができる
・「着物×被布」と「着物×帯」それぞれで、この時にしかない幼さを残すことができる
です。
【洋装・和装】七五三の男の子の服装について
男の子が七五三をするタイミングは、一般的には5歳ですが、3歳と5歳の2回する家庭も多くあります。
男の子の七五三は5歳でしなければいけない!という決まりは厳密にはないので、5歳の時だけでもOKですし、3歳5歳どちらもお祝いをしてもOKです。
もちろん、7歳でお祝いをするのもOK!
なんなら3歳、5歳、7歳の全部をお祝いをしても良いのです(*´꒳`*)
【洋装】男の子の服装→スーツ・ジャケット×ハーフパンツなど
男の子の洋装は「スーツ」or「ジャケット×ハーフパンツ」が定番です。
子どもらしさがあり、フォーマル感を感じられる洋服であればOK。
7歳なら入学式にも着るチャンスがあるので、購入する場合は先の予定を考えておくと良いでしょう。
男の子が洋服にするメリットは
・和装と違って、いつものように動きやすい
・着付けがないので、子どもへの負担が減る
ことです。
3歳や5歳で七五三をする場合は、スーツなどの洋服を買ったとしても着る機会は滅多にないですよね・・・。
そんな場合は、レンタルという選択肢もおすすめですよ!
【和装】男の子の服装→着物×被布・羽織袴

男の子の和装の場合は、女の子と同じく二つのパターンがあります。
・着物×被布
・羽織袴
年齢別では、一般的に
・3歳の時は「着物×被布」
・5歳の時は「羽織袴」
・7歳の時は「羽織袴」
を着ることが多いです。
〜3歳では「着物×被布」がおすすめ〜
イヤイヤ!チョロチョロばかりの3歳男児は「着物×被布」がおすすめです。
羽織袴の着付けは大変ですし、着崩れもします( ;∀;)
着物×被布なら、羽織袴よりは着付けが簡単で、着崩れも目立ちにくいです。
そのため、子どもと親、お互いのためにも「着物×被布」がおすすめです。
もちろん「着物×被布」ではなく、羽織袴でもOKですよ!
〜5歳・7歳では「羽織袴」がおすすめ〜
5歳になった男の子は「袴着(はかまぎ)」と呼ばれる初めて袴を着る儀式のため「羽織袴」がおすすめです。
ただし、7歳にもしようと思っている場合、5歳の時は「着物×被布」にして、7歳の時に「羽織袴」を着せるのでも良いでしょう。
男の子が和装にするメリットは
・洋服では出せないより七五三らしい雰囲気を出すことができる
・羽織袴なら、ちょっと大人びたかっこいい姿を残すことができる
ことがあります。
【洋装・和装】七五三の母親の服装について
母親の服装は、洋装・和装どちらにしても、派手すぎないフォーマル感のある格好を意識しましょう。
あくまでも主役は子どもなので、きちんと感があり、華やかな印象になる服装がおすすめ。
着物を着ようと考えている場合は、子どもよりも格が上にならないことも大切です!
(子供が洋服なのに、ママが着物を着るはNG)
【洋装】母親の服装→フォーマル・セミフォーマルなど
洋服の場合は、フォーマルやセミフォーマルなど、きちんと感があるキレイめスタイルが定番です。
普段着にできるようなワンピースやセットアップでも、上品であり、きちんと感があればOK。
胸元が開きすぎ・ノースリーブ・膝上丈のスカートなど、露出が多い格好は控えましょう。
また、七五三に着ていく際は、父親との格のバランスも大事です。
例えば
・父親がスーツ→母親もフォーマル
・父親がジャケットにパンツ→ワンピースやセットアップ
のように、どちらかがカジュアルに見えないように、夫婦で事前に話し合っておきましょう。
子どもが男の子の場合は、子どもの服装がダーク系のカラーになってしまうことが多く、その上父親もダーク系になると、全体が暗い印象に・・・
その場合は、母親がベージュや明るいグレーなど明るい色を選ぶのがおすすめ。
記念写真を撮ったときも、全体が暗い印象にならないですよ!
自分のことを後回しにしがちなママは、ひと足さきにレンタルで揃えておくのも良いでしょう。

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【和装】母親の服装→訪問着・付け下げ・色無地
子供が和服の場合は、母親は着物を着てもOK。
(子供が洋服の場合は、母親は着物を着るのは避けるべきです。)
派手すぎない控えめな柄で、落ち着きのある優しい色を選ぶと良いでしょう。
着物の種類は一般的には、以下の三つから選びます。
・訪問着
・付け下げ
・色無地(無紋or一つ紋)
※黒留袖や色留袖では格が高くなりすぎになり、小紋ではカジュアルすぎのため控えましょう。
おすすめは、薄いピンク・水色・ベージュなど柔らかな雰囲気になる色です。

【洋装・和装】七五三の父親の服装について
父親の服装は母親と同様で、洋装・和装どちらにしても、派手すぎないフォーマル感のある格好を意識しましょう。
母親との格のバランスも大事なので、何を着るか夫婦で相談して決めると良いですよ。
【洋装】父親の服装→スーツ・ジャケット×スラックスなど
洋装の場合は、スーツが一般的です。
普段仕事で着ているスーツでもOKですが、母親が着物の場合はフォーマルスーツで格を合わせましょう。
(夫婦で服装の格や雰囲気を合わせるべきですが、奥さんが着物を着ているからと言って、父親も着物を着なければいけないという決まりはありません。)
主役は子どもなので、ネクタイや小物類はシンプルなものでまとめ、控えめな雰囲気にすること。
ノーネクタイでも問題ないとされていますが、一緒に参加する人の中にはマナーに厳しい人がいる場合もありますので、迷った場合はネクタイは締めておきましょう!
また母親がフォーマルではなく、きちんと感のあるワンピースなどを着る場合は、格を合わせてジャケット×スラックスにすると良いですよ。
【和装】父親の服装→三つ紋、一つ紋をつけたお召し・紬に羽織など
子どもが和装の場合、父親は和装を着てもOKです。
(子どもが洋装の場合、和装はNG。)
和装にする場合は、以下のような素材の着物や羽織は、略礼装になることから七五三に相応しいです。
三つ紋、一つ紋をつけた
・お召(おめし)
・紬(つむぎ)
に羽織を合わせた格好。
ただし、母親が着物を着る場合、着物に紋が入ってない場合は、格を揃えるために父親も紋がないものがおすすめ。
※黒紋付羽織袴は第一礼装のため子どもよりも格が高くなってしまい、ウールの着物はカジュアルになってしまうためNGです。
【洋装・和装】七五三の祖父母や親戚の服装について
祖父母や親戚の服装は、洋装・和装どちらを着るにしても、両親に格を合わせることがポイント。
例えば
・両親が「スーツ」や「着物」を着る場合は、フォーマル寄りの服装
・両親が「ジャケット+スラックス」や「ワンピース」を着る場合は、きちんと感のあるキレイめな服装
など、フォーマルなのか、キレイめな服装なのかを聞き、両親よりも格が高くならないように気をつけましょう。
【洋装】祖父母や親戚の服装→セレモニースーツ、ワンピース、ジャケット×スラックスなど
洋装の場合、まずは両親に当日はどのような格好なのかを聞き、何を着るかを決めると良いですよ。
例えば
- 祖母、親戚(女性)→セレモニースーツ、ワンピース、セットアップ
- 祖父、親戚(男性)→セレモニースーツ、ジャケットにスラックス
など、両親に格を合わせた上できれい目になる服を選びましょう。
祖父母はカジュアルな格好でも問題ないですが、ご祈祷を受けることや写真撮影のことを考えると、マナーを守って孫の晴れ舞台をお祝いしたいところです。
【和装】祖父母・親戚の服装→色無地、訪問着、付け下げ、紋なし羽織袴など
和装は両親と同様で、孫が和装の場合のみ着物を着ることができます。
例えば
・祖母、親戚(女性)→色無地、訪問着、付け下げ
・祖父、親戚(男性)→紋なし羽織袴
など、があります。
和装の場合も事前に両親に何を着るのかを聞き、両親に格を合わせましょう。
両親よりも格が上になるのはNGなので注意しましょう。
まとめ
七五三で神社やお寺へ参拝するときは、子どもはもちろん家族や親戚もその場にふさわしい服装にすることがマナーです。
子どもが洋装の場合は、男女ともにフォーマル感のある格好を。
和装の場合は、以下のように年齢に合わせて選ぶと良いでしょう。
女の子 | 男の子 | |
---|---|---|
3歳 | 着物×被布 | 着物×被布 |
5歳 | 着物×被布or着物×帯 | 羽織袴(着物×被布) |
7歳 | 着物×帯 | 羽織袴 |
両親が洋装の場合は、フォーマル感のあるキレイめな服装がおすすめです。
和装の場合は、
- 母親は、訪問着、付け下げ、色無地(無紋or一つ紋)
- 父親は、三つ紋や一つ紋をつけたお召しや紬に羽織
ただし、子どもよりも格が高くなるのはNGです。
また、祖父母や親戚が洋装を選ぶ場合は、子どもと両親よりも格が高くならないフォーマルや、きちんと感のあるキレイめな服装を。
和装の場合は
- 祖母、親戚(女性)は、訪問着、付け下げ、色無地
- 祖父、親戚(男性)は、紋なし羽織袴
事前に両親に連絡をして何を着るか確認しておくと、直前に慌てないでしょう!
家族や親戚みんなの良い思い出になるよう服装選びをして、マナーを守ってお祝いしましょう(*´꒳`*)